会長挨拶

新宿区山梨県人会ホームページ開設にあたり

新宿区山梨県人会 会長
萩原 能成

新宿区山梨県人会の歴史は相当古く、戦前に設立され、戦後の1947年に再興されました。その時の会員数は300人強にも達していました。戦後楽しいことが殆どなかった当時、同じ山梨県出身で、しかも新宿に縁のある人々が本会に多く集まったのは当然と言えば当然でありました。

その後、石橋湛山元総理を始め、旺文社の赤尾好夫氏、京王電鉄の小林甲子郎氏、東京タワーの設計で有名な内藤多仲氏等、政財界で活躍された人々を顧問、或いは相談役に迎え、人々の輪、活動の輪を拡げて行きました。一方、新宿も東京の中心として目覚ましい発展を遂げて行き、そのような環境下戦後再興時の人数には及ばなかったものの、総会・懇親会を始めとする大きなイベントには、常に100名以上の人々が参加し、盛大な会を維持しておりました。会場も新宿厚生年金会館、東京大飯店、新宿中村屋、新宿ライオン等、バリエーションに富んだ場所で開催されました。

その後、新宿は、高層ビルが林立し、東京都庁も移転し、まさに副都心としての機能が発揮され、今日に至っておりますが、一方新宿区に住んでいる山梨県人も年々減少、また高齢化も進み、故郷の山梨に戻る、或いは郊外に移り住む人々も逆に多くなりました。そのため、活動の機会も減って、イベントも総会・懇親会だけとなり、40~50名程度の参加に縮小されました。

また最近はコロナの問題もあり、長らく活動を中止し、実質休会となっておりましたが、山梨県人関連の組織の中でも最も歴史と伝統のある、また山梨から東京への玄関口である当会の再開を期待する声も大きく、この度再開する運びとなりました。

幸い、会員の平均年齢も相当若返り、また彼らの当会に期待するところは大であります。それに応えるべく、会員間の活発なコミュニケーションは元より、各種イベント等開催し、先達が築き上げました昔の隆盛を復活すべく、会員と共に頑張って行きたいと存じます。興味ある方は、ご入会いただき、活動に積極的に参加いただくよう、願っております。 

以上